孤独=最高の環境ー孤独がもたらす最高のメリット

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こんにちはカナイです。

今回のテーマは孤独がもたらす最高のメリットです。

 

多くの人は孤独って「かなしい」とか「さびしい」

みたいな悪いイメージを持っていますが、

孤独って実はすごいメリットがあるんです。

 

そういったメリットに加えて、

今の時代では、孤独な時間の価値がますます高まっている

理由を話していきたいと思います。

 

ではいきましょう

 

 

孤独のメリット

 

 

1 , 創造性が上がる

 

 

マギル大学医学部の研究チームは、

4万人を対象とした研究で、

 

孤独な人々の脳は、空想や総合などの

作業を行う脳領域が向上していると

発表しました。

 

研究チームは4万人の被験者の脳画像を

調査し、一般的敵な人と孤独な人の脳には

違いがあることを発見。

 

孤独な人の脳では、DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)と呼ばれる脳領域の

機能が向上していて、これは人がリラックス

しているときや考え事をしているときに

活性化される領域です。

 

逆に人と話したり、仕事をしたり、運動しているときには

DMNは不活発になります。

 

このDMNが人の創造性を高めるんです。

 

 

実際に、偉大な創作者は孤独を大切にすることがわかっています。

 

 

大人気ミュージシャンの米津玄師(けんし)さんは

デビューする前に、「ハチ」という名前で

自分が作った歌をネット上にアップしており、

それが話題になって人気ミュージシャンになったんです。

 

彼はレコード会社や芸能事務所の力を借りることなく、

孤独な環境で作品を作り続けました。

 

20世紀最大の哲学者である、ウィトゲンシュタイン

は小さな山小屋にこもって、そこで本を書いていたそうです。

 

彼が執筆した20世紀最大の哲学書の一つ

論理哲学論考」はその山小屋で生まれました。

 

孤独でリラックスした状態になると、人とのコミュニケーションや

環境からの刺激といった、自分の外側よりも

 

空想や回想、自分との対話といった自分の内側に集中できるので、

 

結果として創造性が上がるんです。

 

"孤独"="何かを生み出すのに最適な環境"です。

 

皆さんも何かを生み出したいときや面白いアイデアを考えたいときは、

1人で、リラックスできる時間をつくりましょう。

 

 

2 , やるべきことに集中できる

 

 

現代の世界は、やるべきことに集中するのが

とても難しい時代です。

 

何かに集中しようと思っても、

友達からの連絡やSNS、ゲーム、メールチェックなど

集中を妨害してくるものは山ほどあります。

 

現代人は

何か一つの物事に集中する能力が低下しているという研究があります。

 

ロンドン大学のカリーナ博士は、ロンドンの都市部で暮らす

若者とアフリカのヒンバ族に対して

集中力と認知コントール能力を調べる実験を行いました。

 

その結果、ヒンバ族の集中力は、ロンドンの若者に比べて約40%

も高かったんです。

 

都市部に住む若者は、常に人に囲まれて生活をしているため、

脳の偏桃体と呼ばれる警戒システムが過敏になっていたり、

常にスマホが近くにあることでついつい触ってしまうといったことが

原因だと考えられています。

 

だからこそ

多くの人が集中力を失っているこの時代には、

孤独になって何かに集中できるスキルは

めちゃくちゃ貴重なんです。

 

 

 

3 , 脳の休息になる

 

私たちは常に

友達や仕事仲間、家族といった

さまざまな群れの中で生きています。

 

群れの中で生きていると、

自分の意向よりも周りを優先し

周りの期待に応えることを求められます。

 

常に空気を読むことや適切なコミュニケーション

は脳のリソースを大きく消費します。

 

人の脳の容量には限界があるので、何かに集中したい

と思ったら、そこに割くリソースを保っておく必要があります。

 

群れで生きていると、場の空気を読んだり、適切なコミュニケーション

をしないといけないため、それによって脳のリソースが大幅に減ってしまいます。

 

 

孤独になると、空気を読んだり、コミュニケーションをとったり、周り

の都合を優先する必要もなくなります。

その結果、脳のリソースが確保され、自分のペースでやりたいことを追求できるようになり、脳の休息になるんです。

 

 

・「ただ暇な時間」は脳の休息にならない

 

多くの人は、暇でダラダラできる時間=休息だと考えていますが、

それは違います。

 

人間はフロー状態と呼ばれる何かに没頭してのめりこんでいるときに

最も幸福感を得られます。

実際に、フロー状態に入っている人の方が、暇でダラダラしている人よりも、

脳の幸福レベルが高いということがわかっています。

 

だからただ、1人の時間を作れば、脳の休息になるということではなくて

脳の休息を得るためには、何か集中して取り組める物事を見つける必要が

あります。

 

脳の休息は暇でダラダラできる時間からではなく、

何かに没頭して、集中している時間から得られます。

 

みなさんも脳の休息を得るために、何か集中して取り組める対象を見つけましょう。

 

 

4 , 人に依存しなくなる

 

 

よく、孤独になろうっていうと、

 

「でも1人でいるとさびしいじゃん」て言う人がいます。

 

1人でいるとさびしいと感じてしまうのは、人に依存しているからです。

 

孤独に慣れた人は、自分で幸福を生み出せるので、

1人でいても幸福なんです。

 

これはあくまで僕の考えですが、

この世界は残語な場所だと思います。

 

なぜなら、人は基本的に自分のために生きていて、

あなたの幸福なんて誰も気にしてないからです。

 

実際人は皆孤独です。

 

私たちの脳は、コンピューターシステムのように

相互には接続されておらず、頭蓋骨の中にしまい込まれ、孤立しています。

 

だからあなたの脳内で何が起こっているかなんて他の人には分からないし、

家族や友達、恋人でさえ、どうすればあなたが幸福なれるかなんて、誰にもわかりません。

 

常に人と群れて、孤独を楽しめない人は人生がハードモードになります。

 

他者に私を幸福にしてほしいと期待したところで、他者は誰もあなたの幸福なんて気にしていないからです。

孤独な時間がなければ、何かを生み出すこともできません。

 

幸福は誰かに与えてもらうものではなく、自分で生み出すものです。

 

孤独な時間を過ごせるようになると、人に依存しなくなり、自分で幸福を

生み出せるようになります。

 

 

もちろん、孤独にはデメリットもあります。

 孤独な時間が長引くと、メンタルの不調や生活習慣の悪化など につながる可能性があります。 孤独な時間と人と過ごす時間をバランスよく取り入れるのがベストです。

 

皆さんもぜひ孤独な時間を作ってみてください。

 

では今回は以上になります。

 

 

 

 

孤独に関するお勧め本

 

📕「孤独になると結果が出せる」 (茂木健一郎)

 

📕「DEEP WORK 大事な事に集中する」(カル・ニューポート)

 

📕「ひとりぼっちこそが最強の生存戦略である」(名越 康文)

 

 

2040年の人類が手に入れる3つの能力-テクノロジ―革命の始まり

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こんにちは、カナイです。

 

今回のテーマは2040年の人類が手に入れる3つの能力です。

 

生物工学やAiなどさまざまなテクノロジーによって

私たちのこれからの生活は大きく変わっていきます。

 

この動画では、これから社会に出る可能性の高い、

主要なテクノロジーに加えて

2040年の人類がテクノロジーによって

手に入れる3つの能力について解説していきます。

 

 

ではいきましょう

 

 

能力1つ目:「身体能力を拡張できる」

 

→テクノロジーによって人類が進化する

 

 

テクノロジーを使う事で

視力や筋力、聴力といった人間の身体能力を

強化することができるようになります。

 

具体的には、

 

→バイオニックレンズによる視力強化

→バイオニック耳による聴力強化

→人口装具によるサイボーグ化

→ブレインマシンによる脳のコントロール

→遺伝子編集による知能や筋力の強化

 

などがあります。

 

 

・バイオニックレンズとバイオニック耳

 

カナダのブリティッシュコロンビア州にあるオキュメトリクス社

が開発したバイオニックレンズは、

つけると視力を調整でき、誰でも3倍の視力が手に入ります

 

このバイオニックレンズを使用するには、

かんたんな処置が必要です。

2mmほどの切開で目の表明にある水晶体を取り出し、

バイオニックレンズに置き換えます。

 

この処置はほとんど痛みもなく、

8分ほどで終わります。

このバイオニックレンズによって誰でも簡単に

3.0の視力を手に入れることができます。

 

 

また、2013年プリストン大学の研究者たちが

ハイドロジェルを使用した再生医療で人間のものに似た

バイオニック耳を3Dプリンターを使って作成しました。

 

ハイドロジェルには子牛の細胞が注入されており、

無線を伝導する銀の粒子と混ぜ合わされています。

子牛の細胞が成長することで軟骨になり、

コイルアンテナを包み込むことで骨の役割を果たします。

 

このバイオニック耳は1メガヘルツ~5ギガヘルツの幅広い周波数領域の信号

を受信することが可能で、

これは通常の人間の可聴範囲

20ヘルツ~20キロヘルツをはるかに超えています。

 

つまりバイオニック耳の方が通常の耳よりも

聞こえる音の領域が広いということです。

 

 

バイオニックレンズやバイオニック耳は、

健康面への被害などデメリットもあるのでは

ないか、という議論も起こっていますが、

 

こうしたテクノロジーがより安全で安価なものに

なれば、多くの人が自分の視力や聴力を

自由に調整できるようになり、

目が悪い、耳が悪いといった身体的な衰えは

過去のものになるかもしれません。

 

 

・人口装具によるサイボーグ化

 

 

人工装具ベンチャーのオープン・バイオニクス社が

デザインした3Dプリント義手(ぎしゅ)は

2015年、イギリスのジェームズ・ダイソン

を受賞しました。

 

わずか40時間で3Dプリンターを使ってプリント可能で、

電気筋運動記録センサーを使って筋肉の動きを検知して

手を制御することができます。

 

,DARPA社とジョン・ホプキンス大学の応用物理研究所は

電気事故で両腕を肩から失った男性に対して、

思考制御できるロボットアームを開発しました。

 

このロボットアームは体の神経と接続されているため、

男性が自分の思考に合わせて動かすことができます。

 

 

シンバイオニック・レッグは世界で最初の膝上の脚切断を

受けた人向けの生物工学脚で、

マイクロプロセッサ内蔵のヒザと足首を組み合わせることで

個人の歩き方に自動的に適合するようになっており、

装着者が転倒しにくいように設計されています。

 

足を失った陸上選手のサポートや

高齢者の介護目的に使われており、

実際に両足が義足の南アフリカの陸上選手が、

人工脚をつけて健常者の大会に参加し、

銀メダルを獲得したという事例もあります。

 

将来的にはこうした人口装具がより安価になって

3Dプリンターで簡単に作れるようになることで、

人間が身体能力を拡張するために自らをサイボーグ化していくかもしれません。

 

 

 

・ブレイン・マシンによる脳のコントロール

 

 

脳のコントロールにおいて注目したい

テクノロジーが、ブレイン・マシンです。

 

南カリフォルニア大学の外科医たちは

背中を撃たれて首から下が麻痺してしまった男性

の手術を行い、男性の脳内に2個のチップを移植しました。

 

この2個のチップは神経を通じてお互いに接続されるため、

男性は自分のロボットアームを自分の意志で制御することができ、

 

たとえば、ロボットアームでじゃんけんをしたり、握手をしたり、

飲み物を飲むといった行動を自分の意志で行うことができます。

 

 

経頭蓋直流刺激装置は、

装着した人の特定の脳部位の活動を促したり抑制したりできます。

 

 

アメリカ軍は、訓練と実戦で兵士の集中力をアップさせ、任務遂行能力を

高めるために経頭蓋直流刺激装置(tDCS)による実験を行っており、

実際に装着したドローン操縦士や航空管制官、狙撃兵の認知能力を高める効果

があることが確認されました。

 

 

最近では、脳科学の発展やテクノロジーによって「脳」に対する理解が進んでおり、

 

将来的にはブレインマシン(脳内チップや電極ヘルメット)をつかって、

人間の脳をある程度コントロールできるようになる

と予測されています。

 

 

例えば、何かに集中したいときは、集中力強化ヘルメットみたいなものをかぶったり、

寝たいのに寝れないときに、睡眠導入を助けてくれるヘルメットをかぶる、といったこと

が可能になり、「脳のコントロール」がビジネスとして生まれるかもしれません。

 

 

 

能力2つ目:「誰もが自分にとって最適な情報を手にできる」

 

→あなたよりもあなたのことを理解する個人用AIが誕生する

 

 

多くの学者や研究者が、2040年ごろには

「個人用AI」が登場すると予想しています。

 

この「個人用AI」はあなたの相棒のような存在になり、あなたの感情や価値観を学習し、

仕事や生活のサポートをしてくれます。

 

現代でも、amazonNetflixでは、

AIレコメンドの技術が使われています。

 

あなたの購入履歴や視聴履歴からあなたの

好みや価値観をAIが学習し、あなたにとって

最適なものをお勧めしてくれます。

 

このように、現代ではAIがあなたの事

を学習し、理解することで、

あなたにとって有益な情報を提示してくれるようになりました。

 

そして未来では、AIがより進歩して高精度になり、

自分にとって最適な情報や仕事のサポート、感情の抑制を助けてくれるように

なります。

 

たとえばあなたが車が欲しいと思ったときに、

個人用AIに、「車が欲しいんだけど何かいいのある?」

と聞くと、

あなたの価値観や好みを学習したAI

があなたにとって最適な車を提示してくれます。

 

ホテルや飛行機を予約したいとき、

個人用AIに予約しておいてほしいと頼めば、自動で予約しておいて

くれるようになったり、

仕事上でのメールや書類、アポイントメントも、すべて個人用AIが

自動でやっておいてくれます。

 

また、ヘルスケアにおいては、AIが、血管内に投与できるマイクロチップ

センサーで体の状態(血糖値や血圧、臓器の状態)を管理し、

病気になる確率や適切な食事を教えてくれるようになります。

 

 

この個人用AIは単に情報を提示したり、仕事や体調のサポートをしてくれるだけではなくて、

あなたの感情を理解することもできるようになります。

 

たとえば「音楽を流してほしい」といえば、

気分が落ち込んでいるときは、優しい感じの音楽を流してくれたり、

気分が高まっているときは、激しい音楽を流してくれたりといった形で

あなたの感情に合わせた音楽を流してくれるようになります。

 

 

そもそもなぜAIにそんなことができるのか

というと、ここに科学が明らかにした残酷な真実があります。

 

それが「人間の情動や欲望は生化学的なアルゴリズムにすぎない」

という事です。

 

私たちの情動(感情の動き)や欲望(○○したい)は、アルゴリズム(データ処理の流れ)が

出した結果なので

AIがアルゴリズムを学習することで人間の感情の動きを予測したり、

あなたがどんな気持ちでいるのかを理解することは理論上可能なんです。

 

実際人間は自分のことをあまり理解していません。

 

誰かを言い争いをしてしまい、なんであんなことを言ってしまったんだろう

と後悔したり、

自分が将来どんな病気になるかも分からないし、

自分にとって、どんな食事や睡眠が最適なのかもわかりません。

 

でも個人用AIならあなたの行動や体調を分析し、あなた独自の価値観や

癖、性格をあなたよりも理解できるんです。

 

未来では、あなたよりもあなたのことを理解できる

個人用AIが誕生し、誰もがその相棒を使って、

自分にとって最適な情報を得られるようになるでしょう。

 

 

 

能力3つ目:仮想現実で生きられるようになる

 

→仮想現実に都市や国家が誕生する

 

 

2040年ごろには、私たちは現実すらも選べるようになり、

仮想現実で生きることが可能になります。

 

仮想現実というのは、コンピューターの中に作られた仮想的な

世界のことです。

 

仮想空間のプラットフォームとしてつい最近有名になったのが

メタバース」です。

 

メタバースは、仮想空間の中でユーザー同士で交流や物の売り買いが

できるサービスで、ゲームやイベント、ビジネスにも活用されています。

個人的には、メタバースはオンラインゲームの延長線上でしかないので

すこし微妙かなと思っていますが、

 

最近ではApple vision pro  といったAR型のテクノロジー商品も

登場してきています。

 

将来的には、VRやARといったテクノロジーがより進化し、より安価になることで

仕事を現実世界だけではなく仮想現実の中で行ったり、

 

映画は、見るだけではなく自分が主人公となって

映像の中をさまよう体験型になったり、

 

ゲームや動画においては、

映像内のにおいや感触までリアルに体感できるようになります。

 

仮想現実の世界での体験がより

リアリティになることで、現実世界と仮想現実の区別が曖昧になっていきます。

 

2040年にはおそらく現実世界の自分ではなく、

仮想現実の自分(分身)に仕事をさせたり、

仮想現実の世界メインで生きる(仮想現実で自分を表現する)人がでてくるのではないかと思います。

 

 

まとめです。

 

2040年の人類が手に入れる3つの能力

 

 

1 身体能力を拡張できる

→生体工学によって視力や聴力の強化、脳のコントロールができる

 

 

2 誰もが自分にとって最適な情報を手にできる

→あなたのことをあなたよりも理解した個人用AIが相棒になる

 

 

3 仮想現実で生きる力を得る

→仮想現実に都市や国家が誕生する

 

 

では今回は以上になります。じゃあね。

 

日本人にうつ病が多い理由ー日本社会の"生きづらさ”の正体

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こんにちはカナイです。

 

今回のテーマは、日本人にうつ病が多い理由です。

 

2015年時点でうつ病患者は世界で

32200万人に達し、アジア・太平洋地域が

全体の48%を占めるそうです。

 

日本は中国に次いで2番目にうつ病患者

が多く、約506万人がうつ病に苦しんでいます。

 

なぜ日本人はうつ病になる人や精神を病んでしまう人が多いのか。

そして人間社会に蔓延する"生きづらさ"の正体についても解説していきます。

 

ではいきましょう。

 

 

うつ病にはセロトニンというホルモンの濃度が大きく関係しています。

セロトニンは、気分の安定に重要な働きをするホルモンで、

不足するとストレスを感じやすくなります。

 

セロトニンを運搬する遺伝子である、セロトニントランスポーターにはL型とS型があり、

この遺伝子が組み合わさって、

LL型、SL型、SS型という3つの遺伝子型が決まります。

 

LL型はセロトニンを運搬する能力が高いため、LL型の遺伝子を持つ人は

セロトニンの濃度が高いです。

SS型は運搬する能力が低いため、SS型の遺伝子を持つ人はセロトニン

の濃度が低いです。

(SL型はその中間)

 

このセロトニントランスポーターの遺伝子型は人種によって大きく異なることが

分かっています。

 

驚くことに、日本人はLL型の保有者が4%と世界で最も少なく、

SS型の保有者は65.3%(3人に1)と世界一多いです。また、

SS型の女性はSS型の男性に比べ、セロトニン濃度が52%も低いんです。

 

東アジア人はセロトニンの発現量が少ない人が多いため、

不安感や抑うつ感に悩まされる人が多いんです。

 

認知心理学者のエレーヌフォックス氏は、

セロトニントランスポーターの遺伝子型が

楽観的か悲観的かという性格を決めているのではないか

という仮説をもち

LL型の人とSS型の人に対して、

それぞれ楽しげな画像と怖い画像を見せ、どちらに最初に注意を払うか

という実験をしました。

 

その結果、LL型の人は楽しげな画像に注意を向け、

SS型の人は怖い画像に注意をむける傾向があるってことが

分かったんです。

こうした研究によってLL型の人は、ストレスに強く楽観的で、SS型の人は

ストレスに弱く、繊細な人であるという考え方が定着しました。

 

その後、

ワシントン大学の研究者が、SS型とLL型の人が同じくらいの出来事

に合うと、その後、SS型はより強い不安にさいなまれがちなことが

分かりました。

しかしながら、非常に楽しい出来事に合った場合、SS型の人

が感じるストレスはLL型より明らかに少ないということを発見しました。

 

 

つまりどういうことかというと、LL型の人は、ストレスに強くて楽観的

というよりも、良い影響も悪い影響もあまり受けない。

良い言い方をすれば「安定している人」、

悪い言い方をすれば「鈍感な人」なんです。

相手の反応をあまり気にしないので社交的で明るくふるまう人が多いです。

 

 

一方でSS型は悪い影響も良い影響も強く受ける。つまりストレスに

弱い繊細な人なのではなく、「環境からの影響を強く受ける人」

なんです。

SS型の人が内向的なのは、人嫌いだからではなく、相手の微妙な反応を読み取ろうとして

疲れてしまうからなんです。

 

よく日本では「生きづらい」とか「周囲の目が気になってしまう」と

言った声があります。

「生きづらい」と感じたり、「周囲の目が気になってしまう」のは、

その人自身がSS型の遺伝子を持っていて、環境からの影響を強く受けてしまうからです。

 

SS型の人は、環境からの影響を直に受けるため

悪い環境に身を置けば、悪い影響を受けてしまうけど

逆に良い環境に身を置けば、良い影響を受け、LL型の人よりも多くの幸福が得られます。

 

だからこそ

SS型の遺伝子をもつ人は、環境選びが大切なんです。

たとえば、職場選びや、住む場所選びなど、自分が属する環境

をしっかりと選ぶことが、幸福な人生に繋がるんです。

 

 

 

なぜ日本人の多くがSS型の遺伝子を持つの?

 

 

ではそもそもなぜ日本人の多くがSS型の遺伝子を持っているんでしょうか。

 

日本人はもともと人口緻密な村社会で、

農耕民族として発展してきました。

 

村社会では、隣人との距離が近く、

限られた土地を人々で分け合って生活をしていかない

といけなかったので、

社会の秩序を保つ必要がありました。

 

そこで、彼らが行ったのが、相互監視です。

 

村人同士でお互いを監視し、噂話で情報を共有し、みんなと違うことや

おかしなことをしている人は、村長に報告され、村から追い出されました。

 

警察も監視カメラもない当時の世界では、社会の秩序を保つためには、

村人同士の相互監視がもっとも安価で効率の良いシステムだったんです。

 

現代の世界でも、みんなと違うことをしている人や、

常識とズレたことをする人はすぐに噂され、仲間外れにされますよね。

 

僕の大学でも、授業の終わりに、相互評価シートというのが配られ、

自分のグループのメンバーをお互いに評価します。

生徒を評価するために、いまだに「相互監視」

のシステムが使われています。

 

日本人が、他者の微妙な感情を読み取ったり、

周囲の環境からの刺激に強く反応するSS型の遺伝子を持つように

進化したのは、こうした歴史的な背景があるからです。

 

 

一方で、アメリカ大陸やアフリカ大陸では、領土が広く、隣人

との距離があったため、人々は相互監視を

行うことが少なく、他者の微妙な感情を読み取ったり

、他者への配慮をする必要がありませんでした。

だからLL型の人が多いんです。

 

相互監視システムはたしかに素晴らしいものですが、

言い換えればこの相互監視によって、「○○するのが普通」

といった常識の押し付けが始まり、

みんなと違う人や常識とズレたことをする人は

生きづらくなってしまったんです。

 

日本特有の同調圧力過労死といった

問題は、日本人がSS型の遺伝子を持っており、

自分ではなく周りを優先しがちだからこそ起こってしまうんです。

 

SS型のセロトニン運搬遺伝子」そして「人々の相互監視」

これが日本社会特有の生きづらさの正体なんです。

 

 

 

自由で幸福に生きるためのマインド

 

 

では生きづらさを解消して、生きやすくするためにはどうすればいいでしょうか。

 

生きづらさは社会の問題ではなく、遺伝の問題なので、社会を変えても意味

はありません。

つまり生きづらさを解消したいなら、自分の考え方や思考を変えるしかありません。

ここからは僕が実際に使っている、自由で幸福に生きるための2つのマインドを紹介

します。

 

 

・人から嫌われることを恐れない

 

 

僕が尊敬している心理学者のアドラー

こんな名言を残しています。

 

「自由に生きるとは他者から嫌われることである」

 

人から嫌われないようにして生きている人は

自由な人生を送ることができません。

 

なぜなら人から嫌われないように生きるということは

自分の幸福よりも、他人の幸福を優先するということだからです。

 

村社会では、農民は自分の幸福を犠牲にし、小麦を育てる

ために1日中働き、米を税金として納めました。

 

なぜならそうしなければ、生き残れなかったからです。

 

「働きたくない」とか「米を納めたくない」といった本音を漏らせば、

村から追い出されます。

村から追い出されれば生きていくことはできません。

 

だから自分の幸福を犠牲にしてでも、村に残り続けたんです。

 

でも今私たちのいる世界は、もう村社会ではありません。

だから自分の幸福を犠牲にしてまで、村に残り続ける必要は

もうないんです。

 

他人にどう思われようと、なんと言われようと、

自分の幸福を優先する。

「人から嫌われることを恐れない」マインドを持つことで

人生をよりラクに生きられるようになります。

 

 

うつ病の自分を認める

 

 

東京慈恵会医科大学(とうきょうじけいかいいかだいがく)

の研究グループはうつ病の原因となる遺伝子、SITH(シス)1遺伝子を

発見しました。

SITH-1遺伝子によってつくられるタンパク質には

脳のストレス状態を強める効果があり、SITH-1遺伝子が

あると約12倍もうつ病になりやすいそうです。

実際に、精神疾患は親から遺伝することもわかっています。

 

うつ病はこころが弱いからなる病気ではなく、

遺伝によってなるものです。

 

僕はバスケをしていた頃から、うつに悩まされてきましたが、

この2つのマインドを使うことでうつ病と闘ってきました。

 

精神が病みやすい人はぜひ

うつ病の自分を認める」というマインド

を持ってみてはいかがでしょうか。

 

では今回は以上になります。

 

人類に「重労働」と「貧困」をまねいた2つの悲劇

 

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こんにちはカナイです。

 

みなさんはこんな疑問を持ったことはないでしょうか。

 

なんで人は毎日何時間も働かないといけないんだろう?

なんでお金中心の世の中なんだろう?

 

現代の世界には「重労働」や「貧困」といった問題がありますよね。

実は、これらの問題の根本的な原因は、人類の歴史を紐解くと見えてくるんですf

 

今回は、歴史上で人類を大きく変え、私たちに「重労働」や「貧困」を招いた

2つの悲劇について解説をしていきます。

 

 

ではいきましょう。

 

 

 

悲劇1 農業革命

 

 

人類をかえた悲劇、一つ目は農業革命です。

 

今から約250万年前に最初の人類とされる、アウストラロピテクスという猿人がアフリカで誕生しました。

その後人類は、移動しながら狩猟採集(しゅりょうさいしゅう)生活を送りました。

 

人類は最初に東アフリカからスタートし、中東、ヨーロッパ、アジアへと移動し、最後にアメリカ大陸とオーストラリア大陸に渡りながら、その地域に適した進化をしていきました。

 

20万年前には現生人類であるホモサピエンスが進化し、

10万年前には食物連鎖の頂点に立ちました。

 

人類は約250万年にわたって、ずっと狩猟採集(しゅりょうさいしゅう生活を営んできたんです。

 

 

しかし、いまから約1万年前に人類の方向性を大きく変える出来事が

起こりました。

 

それが農業革命です。

 

農業革命とは、人類が、それまでの

狩猟採集(しゅりょうさいしゅう)中心の生活を営む

狩猟採集(しゅりょうさいしゅう)民族から、種をまいて作物に水をやったり、ヤギや羊を家畜化するといった農耕民族に変わり、農耕中心の生活へと移行した革命です。

 

農耕への移行は、最初にトルコ南東部、イラン西部、レヴァント地方の丘陸

(きゅうりょう)地域で始まりました。

紀元前9000年ごろには小麦が栽培植物化され、ヤギが家畜化されました

 

 

農業革命が人類に与えたメリットとデメリットを上げると、ざっとこんな感じです。

 

 

メリット

 

人口が増えた(人類が繁栄した)

人類の知能が高まった

 

 

デメリット

 

「飢餓」が生まれ、生活の質が悪化した。

「労働」という概念が生まれた。

エリート層と庶民層の格差が生まれた

 

 

狩猟最終時代では、人々は100人から150人の共同体で移動しながら生活しており、

猛獣に襲われるリスクや、気温の急激な変化のと闘いながら生活していた

ため、子供を産むことが難しい状況にありました。

 

農業革命によって、一つの土地で定住できるようになったことで

子供を産みやすくなり、人口が増えました。

 

また、農耕生活では限られた土地のなかで大勢の人々と協力して暮らしていかなければならなかったので他者への配慮や相互監視により、人類の知能が上昇しました。

 

 

しかしながら、農業革命は、メリットよりもデメリットの方が圧倒的に

大きい革命でした。

 

一般的には、狩猟採集民族よりも農耕民族の方が豊かな生活を送っていたと

考えられていますが、実は違います。

実際には、狩猟採集民族の方が農耕民族よりも豊かな生活を送っていたことが

明らかになっています。

 

紀元前9000年ごろに農耕民族がメインで食べていたのは小麦です。

 

小麦はとてもセンシティブな植物で、岩や石や雑草が近くにあると

上手く育たないため、人類は毎日、朝から晩までそれを取り除かないと

いけませんでした。

そのほかにも、害虫被害があったり、小麦は大量の水を必要としたので、

育てるのがとても大変でした。

 

農業革命によって「労働」という概念が生まれ、

「生きていくためには、朝から晩まで一生懸命働くことが素晴らしいことである」

という概念が生まれた。

この価値観て、今の時代にも残ってますよね。

 

確かに狩猟採集民族も労働はしていましたが、一日のなかで

行う狩猟採集の時間は3~6時間程度だったと言われています。

それだけ働けば、共同体全員が、十分な食事ができるほどの食糧が調達できました。

 

古代の人々の骨格を調べると、農耕への移行のせいで、ヘルニアや関節炎といった多くの

疾患を持つ人が増えたことがわかっています。

 

また農業労働はとても時間がかかるので、人々は小麦畑のそばに

定住せざる負えなくなり.小麦を育てるために毎日、朝から晩まで働かなければいけなかったんです。

 

一方で狩猟採集民族は限られた土地では暮らしておらず、移動しながら自分たちで動物の肉や魚、野草、木の実などを採ることができたため、食事の量もバラエティも農耕民族より勝っていました。

 

農耕への移行によって、狩猟採集時代よりも、得られる食糧の総量は増えましたが、

それに伴って人口も増えたため、1人あたりが食べられる量は減少し、

農業革命により、人類に飢餓と重労働が襲い掛かり、多くの子供が亡くなりました。

 

現在の私たちが生活費を払うために毎日長時間働かなければいけなくなったのも、根本的な

原因は、この農業革命にあるんです。

 

 

歴史学者のユヴァルノア・ハラリ氏は、自身の著書、ホモサピエンス全史にて、

 

ー農業革命は罠だった。私たちが小麦を栽培化したのではなく、私たちが小麦に

家畜化されたのだー と述べています。

 

植物は自分たちの繁栄のために、他の生物を利用します。

例えば、虫に花粉を運ばせたり、鳥に実を食べさせて種子を運ばせています。

 

植物が自身の繁栄のためにほかの生物を利用するのなら、人間を利用しない理由はありません。

 

小麦はもともと、ただの野生の草だったにもかかわらず、農業革命によって、

人間の力を借りたことで、生存や繁殖を成功させました。

 

農業革命は、小麦が人間に仕掛けた罠だったのかもしれません。

 

 

 

悲劇2 : 貨幣制度の誕生

 

 

人類を変えた悲劇2つ目は「貨幣制度の誕生」です

 

貨幣制度はもともと物々交換のシステムをより効率化するために生まれました。

物々交換が最初に生まれたのは狩猟採集時代です。

 

狩猟最終時代は貨幣は存在せず、どの集団も肉や薬、道具など

必要なものは、すべて自分たちで狩猟採集をして作りました。

 

集団のメンバーにはそれぞれに得意な分野があり、例えば、

肉を一切れ提供すれば、具合が悪くなった時に治療の手助けをしてもらえる

といった取引を行い、地元では手に入らない貝殻や黒曜石と

いった資源を手に入れたいときは、他集団と物々交換を行っていました。

 

農業革命がおこった後も、おなじように

人々は自給自足をしながら、他集団と物々交換を行っていました。

集落は小さく、経済の模も小さかったので、専業の職人や医師を持つことは

できませんでした。

 

このように狩猟採集時代や農耕時代では、人々は自給自足型の物々交換経済

で生活をしていたんです。

 

しかし、都市や王国が台頭(たいとう)してくると、この自給持続型の物々交換経済に

限界が見え始めます。

 

この時代には、靴職人や医師など、多くの専門家が登場し、経済システムがより

複雑化し、物々交換ではまかなえなくなりました。

 

物々交換システムには2つの大きな欠点があったんです。

 

まずと一つ目に、何と何とを交換するかを毎回決めなければいけない

ことです。

例えば、靴職人に靴を作ってもらう場合、靴に対して、リンゴを

交換する人もいれば、小麦やヤギ、布を交換する人もいます。

靴職人も自分が作った靴に対して、何をどれだけ請求したらよいかを決めなければならず、

それは効率が悪かったんです。

 

2つめに、相手が欲しいものを与えなければいけないということです。

 

たとえば、あなたが靴職人に靴を作ってもらったかわりに、リンゴを

交換しようとしても、靴職人がリンゴを欲しいと思っていなければ、その交換

は成立しません。

 

物々交換システムでは相手が欲しいと思うものを与えなければ

交換は成立せず、毎回交換が成り立つとはかぎりませんでした。

 

こうして、専門家が登場し、経済の規模が大きくなったことで

物々交換システムに限界が見え始めたんです。

 

そしてこの物々交換の変わりに誕生したのが「貨幣」です。

 

貨幣なら職業を問わず誰もが欲しがるので、物々交換の欠点を克服でき、

大勢の専門家を結びつけることができます。

 

貨幣は小さいので簡単に運べて、食べ物のように腐ったりしないので

保存もできます。

 

都市や王国では、国の王は庶民に大して税を納めるように

要求しました。庶民全員が、それぞれ違うものではなく、

同じ貨幣を納めてくれれば、より楽に収集ができ、国の運営が楽になりました。

 

近代後期には、全世界が単一の貨幣圏となり、最初は金と銀、そしてイギリスのポンドや

アメリカのドルといった通貨に代わっていきました。

 

貨幣の誕生によって、もはや人類はお金がなければ生きていけなくなってしまったんです。

 

人類のコミュニティや家族はもともと、名誉や忠誠、道徳性、愛といった「値のつけられないもの」

にものへの信頼を基準にして生きていました。

 

しかし、貨幣の誕生によって、生きていくためには、なにが何でもお金が必要になったことで、

落ちぶれた親たちは自分の子供を奴隷として売り、貧困に陥ったキリスト教徒は人を殺して盗みを働き、

騎士は自分の家来に現金を支払うことで、自分へ忠誠心を向けさせました。

 

貨幣によって、私たちは赤の他人を信頼しなくなり、代わりに、その人が持っているお金を信頼

するようになりました。

貨幣は社会をより効率化したかわりに、世界を残酷で非人道的なものへと変えたんです。

 

 

冒頭の問いにもう一度戻りましょう。

 

なんで人は毎日何時間も働くんだろう?

 

→それは農業革命によって重労働という概念が生まれ、生きていくためには、

毎日朝から晩まで働くことが素晴らしい事である多くの人が信じるようになったからです。

 

なんでお金中心の世の中なんだろう

 

→それは、貨幣制度が誕生し、人類はお金なしでは生きられなくなったからです。

 

私たちは今もお金のために働き、お金がなければ生きていけません。

 

 

農業革命と貨幣制度の誕生を私たち人類を変えた悲劇と言えるのではないでしょうか?

 

では今回は以上になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

依存症ビジネスの闇 [ 依存ビジネスが使う5つのテクニック ]

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こんにちはカナイです

 

今回のテーマは依存症ビジネスの闇です

スマホ依存や薬物依存、ギャンブル依存といった依存症が

世界中で深刻な問題になっています。

なぜ多くの人が何かに依存をしてしまうんでしょうか。

 

恐ろしいことに、世の中のあらゆるビジネスは、人を依存させるようにデザインされています。

今回の動画では、依存症ビジネスが人を依存させるときに使う5つのテクニックについて解説していきます。

 

ではいきましょう

 

 

(依存症ビジネスが人を操るときに使う5つのテクニック)

 

 

テクニック1. 「快楽中枢への刺激」

 

心理学者のオールズとミルナ―はラットの脳に電極を差し込み、

檻の中にあるレバーを押すと電流が流れるように細工をし、ラットの様子を観察しました。

 

ほとんどのラットはレバーを避けたのに

34番のラットだけはなぜか、レバーを何度も押し続けたんです。

 

実験後、オールズとミルナ―がこの34番のラットを調べると、電極の先端が折れ曲がり

脳中隔と呼ばれる部位に入り込んでいたことがわかりました。

 

オールズはこの脳の部位を快楽中枢となずけました。

34番のラットはこの快楽中枢に対する電気ショックの刺激が心地よく、

それを味わうために何度もレバーを押し続けたんです。

 

その数年後、神経科学者のロバート・ヒースがうつ病の女性患者の

快楽中枢に電極を埋め込む実験をしました。

 

電流を流すと、女性は笑い出し、なぜ笑っているのと尋ねても理由を説明できず、

「こんなにハッピーな気持ちになったのは久しぶりだ」

と答えました。

ヒースが電極を取り除くと、女性の笑顔は跡形もなく消え去り、また鬱状態

戻ってしまいました。

実験後、彼女はまた電極を入れてほしいと研究員にせがんだそうです。

 

快楽中枢に刺激が入ることで、人や動物は、精神が安定したり、幸福感を得られます。

この快楽中枢に対する刺激が人が何かに依存をしてしまうトリガーになります。

 

たばこや薬物、アルコールには脳の快楽中枢に刺激を与え、神経伝達物質

増やすことで、退屈や心理的苦痛を和らげてくれます。

大半の人は退屈に耐えたり、心理的苦痛と真っ向から向き合うぐらいなら

快楽中枢への刺激に依存してしまったほうが楽なわけです。

 

悪い言い方をすれば、人間の弱みに付け込み、

脳をハックし、快楽を与えることで多くの人を依存させているんです。

 

 

テクニック2.「予測できないランダムなフィードバック」

 

 

フィードバックというのは、要する自分が行った行動に対する評価や報酬のことです。

 

1971年にマイケル・ゼイら―という心理学者が

ハトに対して、二つのボタンを用意し、一つは押すと必ず餌が出るAのボタン、もう一つは、押すと50%~70%の確率でエサが出るBのボタンを用意し、どちらのボタンをより多く押すかという実験を行いました。

 

その結果、ハトはBのボタンをつつく回数の方がAのボタンより2倍も多かったんです。

ハトはまるでギャンブラーのように、100%でエサが出るAのボタンより、50パーから70パーでエサが出るBのボタンを優先したんです。

 

ゼイらー氏はこの研究をもとに論文を発表し、フィードバックは低い確率であればあるほど、当たったときの手ごたえや幸福度が高いのではという持論を展開しました。

動物や人間は100%で出る報酬よりも、ランダムに出る報酬により魅力を感じてしまうようです。

 

インスタグラムやXといったSNSには「いいね」機能がありますよね。

あなたが何かを投稿したときに、「いいね」がたくさんつくときもあれば、つかないときもあります。

この「いいね」機能こそがまさに予測できないランダムなフィードバックなんです。

 

いいねがたくさんつく確率は低いので、もしたくさんついたらすごいうれしいですよね。

そしてその嬉しさをもう一度味わうために、何かを投稿せずにはいられなくなる。

こうして人は、SNSに依存していきます・

 

競馬や競艇といった予想型のギャンブルは予想がランダムに当たったり外れたりします。

当たる確率が低いので、当たったときのとてつもない幸福感が

人を依存させます。

 

スマホゲームには「ガチャ」と呼ばれる機能があり

レアなキャラが低い確率で当たるようになっています。なにが出るか分からないわくわく・ドキドキ感を

味わうために、多くのユーザーが課金をします。

 

SNSやギャンブル、スマホゲームは予測できないランダムなフィードバックが出る設計になっている

からこそ多くの人が依存してしまうんです。

 

 

テクニック3.「サンクコスト」

 

 

自分がすでに払ってしまったコスト

を守るために、間違った意思決定を下してしまうことを

サンクコストバイアスといいます。

 

このサンクコストバイアスが利用されている

ビジネスの代表例が競売です。

 

ペニーオークション・サイトと呼ばれる競売サイト

では、テレビやパソコン、ヘッドフォンなどが最低入札額1セントで、

オークションにかけられています。

 

このペニーオークションサイトはとても悪質です。

まず初めに入札権を数万円でまとめて購入し、

そこから入札を始めます。最低入札額が低いかわりに、

入札したお金は商品を変えなかった場合も戻ってきません。

 

あらかじめ終了時間が設定されていて、入札は1セントからスタートです。

15インチのテレビが1セントで買えるなんてめちゃくちゃお得だなと思い、

あなた1セントを入札します。

するとほかの参加者が2セントを入れます。

それに気づいたあなたは負けじと10セントを入れます。

今度は他の参加者が100セントを入れます。

 

こういったやり取りが永遠に続いていき、気づいたらとんでもない額になっているんです。

数万円で入札権を購入したのに、結局なにも買えずに数万円が無駄になります。

 

でも人は数万円が無駄になるのは嫌なので、また入札権を購入し、オークションに参加します。

こうして大金を搾取されていくんです。

 

サンクコストを利用したビジネスは他にもあります。

例えば株式投資です。

株は安い時に買って、高い時に売るのが基本ですが

人間は損をしたくないので、自分が一度買った株が暴落しても

いつか上がることを信じて、ずっと売らずに持っている人がいます。

もっと早いうちに売っていれば大損しなくても済んだのに、

結局その株は大暴落して、大損してしまうわけです。

 

こういった感じで最初に少額のお金を払わせるビジネスというのは

人間のサンクコストバイアスを利用している場合が多いです.

 

 

テクニック4, 難易度が上がっていく」

 

 

人が何かに没頭し、楽しくてのめりこんでしまう状態をフローと言います。

スポーツ界ではゾーンとも呼ばれ、フロー状態に入った人間は時間の感覚を忘れ、とてつもない幸福感を感じるといいます。

 

自分のスキルのレベルが高く、難易度が低いほど、人は退屈を感じます。

逆に自分のスキルのレベルが低く、難易度が高いほど、人は不安を感じます。

この中間を通る道がフローです。

 

世の中の大半のゲームは敵が強くなったりして、徐々に難易度が上がっていきますよね。

最初は優しい難易度から始まり、ユーザーもそのゲームを初めてプレイするのでスキル

が低いです。つまり一番左下にいる状態です。

 

そこからユーザーのスキルが上がっていくにしたがって、ゲームの難易度もどんどん上がっていく。

つまり右上に進んでいきます。

まさにユーザーがフローの道を通るようにデザインされているわけです。

 

加えて、ゲームってゲームオーバーになってもすぐ続きがプレイできますよね。

ユーザーは敗北感に浸る時間を与えられず、また新しい挑戦に集中しているので、それまでの失敗

がなかったような気分になります。

 

ちょうどいい難易度で人をフロー状態に誘導し、すぐに続きがプレイできることで敗北感

を感じる時間を与えない。この仕組みこそが、人がゲームに依存をしてしまう原因なんです。

 

 

テクニック5.クリフハンガーとデフォルト」

 

 

人がドラマやアニメに見入ってしまうのはなぜでしょうか。

人がドラマやアニメに依存してしまう

カニズムには、クリフハンガーと呼ばれる技術が使われています。

 

クリフハンガーとは次回も気になると思わせる演出のことです。

 

通常ドラマやアニメは、123話がこのようにつながっています。

注目してほしいのは、第1話と第二話の終わりの数分間です。

 

この赤く塗られた数分間の部分にクリフハンガーが仕掛けられます。

最後の数分間には、強そうな敵が出てきたり、誰かが撃たれて生死不明になったり、

そういった、続きが気になると思わせるような演出が必ず入ります。

 

加えてネットフリックスは20128月に自動再生機能を導入しました。

これによって、ドラマのいっき見と言われる考え方が普及しました。

 

1話が終わると自動的に次のエピソードが始まるため、

終わりどころが分からずにそのまま最後までみてしまうという人が増えました。

 

多くの国でば運転免許を取得するタイミングで臓器ドナーになりますか?という質問をされます。

臓器提供の同意率は、デンマーク4%、ドイツが12%なのに対し、ベルギーは98%、オーストラリアは100%です。なぜ国ごとにここまで違いがあるんでしょうか?

実はデンマークやドイツといった同意率の低い国では

 

・臓器を提供しても良い場合は、ここにチェックをしてください。□

 

という聞き方をします。つまり臓器を提供しないことがデフォルトになっているわけです。

一方で、ベルギーやオーストラリアといった同意率の高い国では

 

・臓器を提供したくない場合は、ここにチェックをしてください。□

 

という聞き方をします。つまり臓器を提供することがデフォルトになっているわけです。

皆さんこの違いわかるでしょうか。

 

ここからいえるのは何かっていうと、要するに、人はデフォルトに流されやすいということです。

自動再生機能では、1話を見終わると、デフォルトで次のエピソードが始まるようになっています。

 

自動再生機能は、デフォルトに流されやすいという性質を利用した、

いっき見をさせるための仕掛けなんです。

 

クリフハンガー(次回も気になるという演出)に加え、自動再生機能によるデフォルトの

強制が、人をアニメやドラマに依存させるんです。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

 

今回の動画で僕が言いたいのは、依存は悪い事であるとか依存してはいけない

ということではなく、あくまでこの世の中の様々なサービスには人を依存させる

仕掛けが大量に施されているということです。

 

その事実を知ったうえで、何にどれだけ時間を使うか

はあなたが自由に決めてください。

 

では今回は以上になります。

「時間意識」が人を不幸にする

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こんにちはカナイです。

 

今回のテーマは、「時間意識人を不幸にする」です。

 

多くの研究によって

人は時間を意識すればするほど幸福度が落ちる

ことがわかっています。

 

何時までにどこどこにいかなきゃいけない

何時までに○○を終わらせなきゃいけない

そういった時間意識がなぜ人を不幸にするのか、

そのメカニズムについて解説していきます。

 

ではいきましょう

 

古代の時間意識

 

 

時間感覚の研究で有名なロバート・レヴィン氏は

世界中で時間意識に関する調査を行った結果、土地ごとに

時間の認識が異なり

大まかにいうと「クロックスタイム」と「イベントタイム」という

2つの考え方に分類できることを発見しましt。

 

日本のように、例えば電車が7時に出発する、12時にご飯を食べる、19時まで働くみたいな

そういった時計の表示に従って行動する考え方を

クロックスタイムと言います。

 

 

一方で東南アジアや南米のように、何時にご飯を食べる、何時に寝るではなくて、

おなかがすいたらご飯を食べるとか眠くなったら寝るみたいな

起きたイベントに対して行動を起こす考え方を

イベントタイムといいます。

 

 

パリ経営大学院の研究では

およそ6000人の男女を対象に、クロックスタイムかイベントタイムで

日常の業務を行ってもらいました。

その結果、時計に従ってスケジュールを決めた人ほど現状の自分に満足できず

ポジティブな感情を味わう量が少なく

創造的なタスクが苦手な傾向が見られました。

 

時計に頼ってスケジュールを決めると、

自分の行動を自分の意志で決められず、

まるで時計から行動を命令されているように感じてしまいます。

 

一方でイベントタイムの場合、作業の始まりと終わりを常に自分で決められるので

自分の人生を自分でコントロールできているという感覚が生まれます。

このメンタリティが人生の満足度やポジティブな感情に直結するようです。

 

なぜイベントタイムで作業をした人の方がクロックスタイムで作業した人よりも

現状の自分に満足してポジティブになれるんでしょうか

 

 

真実① 人間の脳は時間に合わせて行動するようにはできていない

 

そもそも人間の脳は時間に合わせて行動するようにはできていません。

 

実は、18世紀までの人類は時間の流れに合わせて行動していませんでした。

ナミビアカラハリ砂漠にはサン人という狩猟採集民族が住んでいます。

 

かれらの時間意識は私たちとは全く異なります。

 

先進国に住む私たちの時間意識っていうのは、過去から未来に向けて

一直線に進むのに対し、

サン人にとって世界の変化は一定の周期で繰り返すものとして

体感されるようです。

 

例えばあなたの友人に子供が生まれた場合、

私たちは友人が子供を授かったと認識しますが、

 

サン人の時間間隔では同じ過去が何度も繰り返されるのが普通

なので、「友人に子供が現れる現象がまた起きた」、という表現をします。

 

ちょっとわかりづらいと思うんですけど、とにかく、狩猟採集時代の人々

は時間の流れを過去から未来の一直線ではなく

周期的なものとしてとらえていたようです

 

 

そのほかには、バリ島の先住民であるバリアガは、ウク歴と呼ばれる

独自のカレンダーを使い、10種類のサイクルが絡み合った、複雑なパターンで

月日の流れを表現します。

ヒンドゥー教の文化圏では創造神の覚醒と睡眠のサイクルに従って、

時間が円環状に繰り返すと考えられています。

 

このように時間の流れを周期的に考える文化は数多く存在しています。

 

人類史の95%は、時間に合わせて行動ではなく、循環する時間の中で

起きたイベントに対して行動を決めていくという考え方が

普通だったんです。

 

 

時間に合わせて行動するという現在の考え方は、産業革命がきっかけで生まれました。

産業革命によって時間管理という概念が生まれ、

時間の無駄が、金銭の浪費に等しい愚かな行為と考えられ、

生産性や効率化がより重視されました。

 

人類史において、時間に合わせて行動するなんて考え方は

つい最近生まれたものなんです。

 

 

加えて、人間の脳は1万年2000前からほとんど進化していません。

いまだに私たちの脳は狩猟最終時代に適した設計になっています。

 

日本では、よく遅刻をする人は、社会人失格みたいに言われたりとか

時間通りに行動できること当たり前であるかのように言われますが、

人間の脳は時間に合わせて行動するようにはできていません。

 

僕は別に遅刻をしていいって言ってるわけではないです。

当然遅刻は悪いものです。

 

ただ、教育を通じて、遅刻は悪いことだからしてはいけないよって教えたとしても

人間の脳は遅刻をするようにできているし、

時間通りに行動できて当たり前、という社会には適応していません。

 

なぜなら狩猟最終時代には、時間に合わせて行動するなんていう

考え方はなかったからです。

 

 

イベントタイムで生きる人はなぜ現状に対する満足度が高いのか

 

 

こうしたことを踏まえると、なぜイベントタイムで生きる人々は

クロックスタイムで生きる人よりも、現状に対する満足度が

高く、ポジティブな感情を得られるのかがわかります。

 

彼らは人間の脳に合わせた、人間本来の生き方をしてるわけです。

 

周期的な時間の中で起きたイベントに対して行動しているので、

時間の不足に悩むこともなければ、将来の不安に悩むこともありません。

 

でこういうことを言うと、

でもそんな原始的なことをいってもしょうがないじゃんとか

みんなが時間守らないと組織として機能しないジャンみたいな

そういう反論が返ってくるんですけど確かにその通りです。

 

とうぜん、イベントタイムの社会にもそれなりに問題はあります。

皆、時間を意識しないので、普通に遅刻したりとか

社会の秩序が崩れていたりとかします。

 

まぁただ社会が機能するかっていうのは別として、

幸福に働くっていう観点からすれば、

時間は意識しないほうが良いです。

 

 

東南アジアとか南米の価値観で「仕事は適当にやる」

っていうものがあるんですけど、僕この価値観すごい好きなんですね。

 

日本社会は

まぁなんかきちっと仕事をするのが当たり前みたいな感じだと思うんですけど、

 

東南アジアや南米の人たちって

仕事もそんなにきちっとした感じじゃなくて、

すごい適当なんですね。

 

例えば、東南アジアの人たちって、接客中とかも普通にスマホいじってたりするんですね。

でも日本だと接客中にスマホいじるなんてありえないですよね。

 

でなんで彼らって仕事を適当にやるかっていうと、

前提として、彼らは、働くために生きているわけではなく、自分が幸福になるために生きている

っていう考え方なんですね。

これは割とイタリアとかフランスでも一般的なんですけど、

 

人は働くために生きているわけではなく、幸福になるために生きているので

自分が幸福になることを優先する。それで周りが何と言おうと知らんていう価値観なんですね。

 

こういった幸福を優先する価値観が、イベントタイムという

時間意識に繋がっているのではないかなと思います。

 

 

幸福に生きるための時間意識

 

イベントタイムの方がより幸福になれるとは言え、

時間に合わせて行動するのが当たり前である日本社会の中で

イベントタイムを貫くのはなかなか難しいと思います。

 

幸福に生きるための時間意識として

おすすめの方法が、一週間の中で時間を意識しない日を入れる

っていう方法です。

 

たとえば僕の場合は、平日はクロックスタイムで過ごし、

休日はイベントタイムで過ごすようにしていて、

 

休日に時間の約束はしないっていう風に決めています。

なぜならそもそも守れないからですね。

 

僕はあんまり時間の約束が好きではなくて

時間の約束っていうのは、ある意味で制約みたいなものだと思います。

 

例えば、10時にどこどこに来てくださいという約束をされた場合、

10時までにそこに行かなければいけないというのが確定しますよね。

それで守れなかったら罪悪感感じるし、相手に迷惑をかけてしまう。

 

なので基本的に時間の約束はしない、するとしても

クロックスタイムの平日にして、イベントタイムの休日にはしないように

しています。

 

みなさんも一週間のなかで時間を意識しないイベントタイムの日を

入れてみてはいかがでしょうか。

 

では今回は以上になります。

 

生活費「月4万」で生きていく方法

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こんにちはカナイです。

今回のテーマは生活費「月4万」生きていく方法です。

 

最近この独立国家の作り方という本を読んだんですけど、

この本すごく面白くていろんなこと学びました。

 

今回は、この本から学んだ

お金を使わない生き方とか思考についても触れていきます。

ではいきましょう

 

 

・路上生活者の合理的思考

 

この本の前半で、路上生活者の生活について

触れてるんですけど、

彼らは世の中から無法者みたいな感じで

見られてるんですけど

 

実は彼らってすごい合理的な思考を持ってるんですね。

 

路上で生活をする人の中には、

東京のごみを使い、0円で自分の家を作っている人もいます。

 

彼らにとっては、家は寝室です。

なぜかっていうと

 

トイレと水道は公園にあるので使い放題。

 

お風呂は一週間に一度近くの銭湯に行けばいいし、

スーパーで掃除をすれば肉や野菜がただでもらえるので

スーパーは冷蔵庫みたいなもので、図書館行けば無料で

本読めるので、本棚も家に必要ないんですね。

 

そうなると、家=寝室でも全く困らないし

自分で家を作ってるので、家賃0円です。

 

彼らにとっては、都市のごみはいつでも収穫できる自然です。

普通の人にとってはただのごみでも

彼らにとっては大事な家の材料になるし

お金に換えられる資源なんですね。

 

ある路上生活者は、毎月50万円相当の貴金属を

ゴミ袋から探し出す。

彼は、バッテリーを家に持ち込んで電気を使い、

水は公園から汲んでくることで

電気代と水道代を0円に抑えて生活することに成功しました

お金使わなければ当然働けば働くほど

お金どんどんたまっていきますよ。

 

ある意味でお金を使わないというのは

お金を増やすための攻めの思考でもあるんですね。

 

彼らが過ごす都市空間すべてが大きな家なんですね。

一般人と路上生活者では、物事を見る角度が違う

 

でも路上で生活するっていうと、

じゃあ土地はどうするのみたいな

私有地(ほかの人が所有してる土地)で勝手に暮らせないじゃんてなるとおもんですけど、

 

実は、日本には所有者のいない土地っていうのが

いっぱいあるんですね。

 

そういった所有者のいない土地に

自分で家を作って生活することで

合法的に家賃0円で生活をすることが可能になるわけです。

 

たとえば日本には一級河川という場所が

あってそこは国有地、要するに

国民の土地なので、国民がある程度

自由に使うことができます。

そういった場所に、路上生活者が

あつまって生活をしてるんですけど、

 

国有地であっても

河川敷で路上生活をすることは実質違法です。

河川法に引っ掛かります。

 

ただ地方自治体は、路上生活者を

強制排除することはできず、

かれらは今も追い出されずに暮らしています。

 

これはなぜかっていうと、

河川法よりも、憲法生存権の方が強いからです。

 

憲法にはすべて国民は健康で文化的な

最低限度の生活を営む権利を有するとあり、

 

路上生活者を排除してしまえば、この憲法

生存権を侵害する恐れがあるので、

地方自治体は彼らを強制排除することが

できないんですね。

 

なので彼らも彼らなりに思考して生きてるわけです。

 

多くの人は、こういう路上生活者に対して、頭おかしいとか

かわいそうな人たちみたいなイメージを持つかもしれないです。

 

でまぁ僕もさすがにここまではできないんですけど、

 

ただ、こういう人達から学べること何かっていうと

まぁ人間は工夫次第でお金を使わずに生きること

が可能ってことなんですね

 

彼らはお金ないけど、まったく生活に困ってないわけですね。

 

私たちにとってはまぁ毎日生活をしていくために

働くのって当然だし、家賃とか生活費は払うのが

当然ですよね。

 

でも路上生活者からすれば、

人はお金を使わなくても生きていけるのに、

どうして退屈な労働をしているの?

って疑問に思うらしいです。

 

路上生活者とわたしたち、

これどっちが正しいのかって言われると、

まぁ正直分からないですよね。

 

路上生活者の人達も、法律すれすれのことをやっているし、

まぁ一方でお金を払って生きていくことが本当に当たりまえなのかっていうと

それもそれでなんか微妙ですよね。

 

そう考えると、

私たちが普段払っている、生活費とか家賃

みたいな払わなければいけないお金って

本当に払う必要あるんでしょうか。

 

 

僕が思うに、なぜ人は働いて、お金を稼ぐかと言うと、

それは楽に楽しく生きるため、そして子供育てるためですよね。

 

お金がない路上生活では、毎日食べ物を得るために

うごかなきゃいけないし、

水は公園から汲んでこなきゃいけないし、

暖房も冷房もないので、自分で温度対策をとらなきゃいけない

ですよね。

 

それってまぁ結構めんどくさいというかかなりきついですよね。

 

一方で、お金があれば、毎日食べ物はスーパーに買いに行くか、

飲食店に行けばいいし、水は蛇口をひねれば出てくるし、

冷房暖房も使えますよね。

 

まぁこういった感じで、お金があればあるほど、

まぁ考えてなくていいですよね。生活が楽になります。

 

加えてお金があることで楽しさを買うこともできますよね。

 

たとえばお金がない場合、ゲーム買えないし、旅行できないし

、洋服も買えないですよね。

 

一方でお金があれば、ゲームを買って遊んだりとか海外旅行いったりとか、ファッションが楽しめます。

こういった感じで、

 

まぁたしかに

お金がなくても

楽しいことはできるんですけど

 

ただ、お金があることによって

得られる楽しさもあるのかなと思います。

 

なので、人は、楽をしたり楽んだリ、

子供を育てるため

お金を稼ぐのかなぁと思います。

 

 

mobileハウス

 

この本の著者である、坂口恭平さん

「家賃を払わなければ生きることができないという

システムは生存権を脅かしている部分があり、

違法だと思う。国家はすべての人間に住む機会を

与えるべきだ。ただし文句を言っても仕方がないので

僕はmobileハウスを作った」と言っています。

 

そんな彼が作ったmobileハウスなんですけど、

 

このmobileハウスはゴミや木材を

使って作られた小型の箱に、りあかーの車輪を

4つ付けた、動く家です。

 

つくるのにかかった費用は約26000円です

 

免許がなくてもだれでも作れるし、税金もかからない

ので、めちゃくちゃ安い生活費でしかも

移動しながら生活ができるんですね。

 

太陽光発電を利用しているので、自家発電で

電気代もかかりません。

 

mobileハウスは日本の法律上は車両です。

日本には駐車場がたくさんあるので、そこにmobile

ハウスを置いて暮らすこともできます。

 

でも駐車場で暮らすとなると、

大家さんとか管理会社に迷惑が掛かってしまう

かもしれないですよね。

 

ただ日本には住むとは何かを規定する法律は

実は一つもないんですね。

水道を引けば住んでいることになるのか、

そこで睡眠をとったら住んでいることになるのか

っていうのが決まってないんです。

 

つまり日本には、家は存在しても、住まいは存在しないので

住まいは自由にできるわけです。

 

なのでこのmobileハウスで駐車場で暮らすというのも

理論的には可能なんですね。

 

 

このmobileハウス生活、僕もすごい興味があります。

 

たとえば所有者のいない土地に、このmobileハウスを建てて

暮らす場合、

家賃かからないですよね、で税金もかからない、

水道は公園の水使えばいいので

水道代かからない、

自家発電だから電気代もかからない

 

 

じゃあ一か月でかかるお金どれぐらいかっていうと

 

食費2

まぁだいたい僕月の食費が

2万ぐらいなんですけど、まぁただ

スーパーとか飲食店でアルバイト

すればあまりものもらえるので、

食費ほとんどかからないですよね。

 

 

僕お風呂毎日入りたいので

ので銭湯の料金で代替500円くらいですよね。

なので500円×3015000円、

でもしお風呂二日に一回でもいいなら

7500円しかかからないです。

 

携帯の料金が月5000

格安simとかだったらもっと安いですよね。

 

そうなると月に4万円あれば生活できちゃうんですね。

 

4万円て一週間アルバイトすれば稼げる額ですよね。

 

一か月のうち、一週間だけアルバイトすれば

もう生活できちゃんですよ。

これすごくないですか。

働くという概念が変わってきますね。

 

こうやって考えてみると、

実は僕らの生活費のほとんどを占めてるものって

家賃と土地代なんですね。

 

この家賃と土地代を0にするだけで

ここまで安いお金で生活ができてしまうんですよ。

 

例えばもうすこしお金が欲しいから、

頑張って2週間アルバイトすれば、

4万貯金できます。

 

で、まぁ確かに所有者のいない土地に

住んだとしても一応迷惑行為

とみなされることがあるので

そういう不安とかはあると思います。

 

そういうのが怖いのであれば

いま空き家バンクとかにちっちゃな土地が

0円で売られてたりするんですね。

 

そういう土地をかって、そこに自分のmobileハウスを建ててしまう

みたいな方法もあります。田舎であれば、そんなにコスト

はかからないです。

 

何か問題があれば家ごと移動することができます。

トラックをレンタルしてそこにのせて運んじゃえば

いいわけです。

 

他にはたとえば、じゃあ何か災害が起こって

mobileハウスが壊れてしまった場合、

また作ればいいですよね。

26000円あれば、また作れますし

そんなに時間もかかりません。

 

そう考えるmobileハウス

ってすごい合理的なアイデアだなって思います。

 

みなさんはこのmobileハウスどう思いますか

 

こういう暮らし方があるっていうことを

知って僕は衝撃を受けたし、

 

これからは少し視野を広げて、

人はお金がなくても生きていけるんだっていうこと

頭に入れて生きていきたいという風に思います。

 

では今回は以上になります